Textbook Chapter / 教科書章執筆
「3cm で行う
片開き式頚椎椎弓形成術」
独自の頸椎術式(MIST-OPERA)を、手技書として体系化。 名古屋大学・京都大学・滋賀医科大学の編集陣が監修する脊椎手術テクノロジーの決定版に、 専攻医が「経験すべき手術」として章立てで収載されました。
頸椎手術 専門外来 / 亀岡市立病院 脊椎センター
指先のしびれ、うまく書けない字、段差でつまずく足。
― それは、あなたの「気のせい」ではありません。
切開わずか 3cm。手術時間 30〜40分。
出血は 約10cc、翌日には歩いて病棟へ。
年間 350 件 の頸椎手術を単独で執刀する脊椎外科医・成田渉が、※1
あなたの神経と、これからの10年に向き合います。
01 / Symptoms
頸椎(けいつい)は、脳から手足へとつながる大切な神経の通り道です。
次のような症状が続く場合、神経が圧迫されているサインかもしれません。
親指〜中指、あるいは小指側がしびれる。字が書きにくい、ボタンがかけにくい、お箸が使いにくい。
じっとしていてもズキッと走る片側の腕の痛み。肩甲骨のあたりがいつも重い。
足がもつれる、段差でつまずく、長く歩けない。転倒が増えた。
スマートフォンの操作がしにくい、ペンを落とす、指がぎこちない。
半年、1年と経つにつれて、できなくなったことが確実に増えている。
ただ、踏み切れない。別の専門医の意見も聞いておきたい(セカンドオピニオン)。
※ 症状の原因は頸椎以外の場合もあります。診断には MRI 画像と専門的な診察が必要です。
02 / Doctor
亀岡市立病院 脊椎センター長 / 脊椎脊髄外科 指導医
京都府亀岡市生まれ。自治医科大学(2003 年卒)後、京都府北部の地域病院で脊椎外科の研鑽を積み、京丹後市立久美浜病院・京都中部総合医療センター・みどりヶ丘病院 脊椎脊髄センター長を歴任。
2017 年に京都府立医科大学大学院より医学博士を取得し、
2018 年、亀岡市立病院 脊椎センターを設立。京都・北摂・丹波の患者を一手に引き受けてきました。
診療領域は 頸椎外科を中心とした最小侵襲脊椎治療(MIST)。
3cm 皮切・30 分手術を標準とする片開き式頚椎椎弓形成術(MS-LAP / MIST-OPERA)を体系化し、
累計 5,000 件超の脊椎手術※2、頸椎手術 年間 350 件を単独執刀※1。
手技書は 2026 年、名古屋大学・京都大学・滋賀医科大学の編集による
『新 OS NEXUS No.18』(メジカルビュー社)に 1 章として収載されました。
2016 年より Holoeyes 株式会社アドバイザー/エバンジェリストとして、XR(VR/AR/MR)・メタバース・AI を用いた脊椎外科手術支援技術の臨床実装に取り組み、
近年は Apple Vision Pro を用いた術中ナビゲーション、外視鏡(Exoscope)併用低侵襲頚椎椎弓形成術、Holoeyes MD メタバースでの遠隔手術指導を国内外の学会で報告。
国際招待講演は 7 ヶ国・延べ 30 件超に及びます。
これらの功績に対し 紺綬褒章(2025 年 7 月)、亀岡市自治功労者賞(2024・2025 連続受賞)を授与され、
2026 年 第 16 回 最小侵襲脊椎治療学会(MIST 学会/Spine Week Japan 2026) 学術集会 会長を務めます。
受診した日がそのまま手術日ではありません。
まず「いま自分の首がどの段階にあるか」を知ること。そこからでいいのです。
Awards & Recognition
地域医療への貢献と、脊椎外科領域における長年の研鑽が、 国(紺綬褒章)および地元・亀岡市(自治功労者賞)より公式に表彰されました。 亀岡市自治功労者賞は 2024 年・2025 年と 2 年連続での受賞となります。
02.5 / Research & Global Reach
3cm 小切開・30〜40 分の独自術式は、アジア太平洋の主要学会に招かれ、
教科書の一章としても体系化されました。
技術を自院に留めず、共有し、検証し続けることを大切にしています。
国際学会・招待発表を行った国(延べ 30 件超/2023–2026 年)
※ 2023–2026 年の国際学会における特別招待講演 2 件・シンポジウム登壇 19 件・一般演題 9 件(合計 30 件超)。
対象:ICCL / ISASS AP / SMISS AP / ThaiSMISST / APSS-APPOS-MSS / KOMISS / PASMISS / ISMISS ほか。
Textbook Chapter / 教科書章執筆
独自の頸椎術式(MIST-OPERA)を、手技書として体系化。 名古屋大学・京都大学・滋賀医科大学の編集陣が監修する脊椎手術テクノロジーの決定版に、 専攻医が「経験すべき手術」として章立てで収載されました。
Major Invited Talks 2025–2026
Future Perspectives & Clinical Challenges of XR Spine Surgery with Apple Vision Pro
30-Minute Cervical Laminoplasty Through a 3 cm Incision: A Minimally Invasive Approach
Evolving Minimally Invasive Techniques in Cervical Myelopathy: 3cm Incision Open Door Laminoplasty
Minimally Invasive Cervical Laminoplasty (MS-LAP): 3 cm Incision, 30-Minute Procedure Achieving Decompression from C2 to C7
Holoeyes アドバイザー(2016〜)
Holoeyes 株式会社 アドバイザー/エバンジェリスト。 Apple Vision Pro による術中ナビゲーション、Holoeyes MD メタバースを用いた遠隔手術指導・医学教育を国内外で報告。 日本における脊椎外科 XR 実臨床応用の第一人者として 10 年来のパートナーシップ。
厚生労働省 研修会講師(2024・2025)
「慢性疼痛診療システム均てん化事業」痛みセンター多職種連携研修会の講師を 2 年連続担当。 2024 年(東京)、2025 年(岡山)。
査読論文・総説 5 本超
Journal of Neurosurgery: Spine(JNS Spine)など、国際誌に原著論文を掲載。 『脊椎脊髄ジャーナル』『整形外科』『Innervision』等に XR / メタバース / AI / MIST をテーマとした総説を多数寄稿。 2026 年には 厚生労働省「慢性疼痛診療システム均てん化事業」プロシーディングに研修会講演録を寄稿。
MIST 学会 学術集会 会長
第 16 回 最小侵襲脊椎治療学会学術集会(2026 年・Spine Week Japan 2026)会長として、 日本最大級の MIST 系学会の運営をリード。アジア太平洋圏の脊椎外科ネットワーク強化を担う。
※ 研究・講演実績は、診療の根拠を社会と共有するための活動として公開しています。 患者さんの受診・治療方針は、個別の診察結果に基づいて決定されます。
02.7 / Society Roles
手術技術と研究を、自院に閉じず、国内・アジア太平洋の同業者と共有・検証することは脊椎外科医としての責務です。
成田渉は次の学会・組織で運営側の役職を担っています。
2026
第 16 回 最小侵襲脊椎治療学会 学術集会 会長
MIST 学会 / Spine Week Japan 2026
理事
最小侵襲脊椎治療(MIST)学会
理事・評議員
理事
ISASS Asia-Pacific Section
国際脊椎外科学会 アジア太平洋支部
幹事
日本低侵襲脊椎外科学会(JASMISS)
幹事
広報委員長
日本脊椎インストゥルメンテーション学会
広報委員長 / 教育研修委員 / 評議員
代表世話人
頸椎椎弓形成術を語る会
代表世話人
世話人
日本 CAOS 学会
コンピュータ支援整形外科手術 世話人
2016〜
Holoeyes 株式会社 アドバイザー
XR / メタバース / Apple Vision Pro 脊椎外科
指導医
日本脊椎脊髄病学会
指導医(脊椎脊髄外科 専門医)
専門医
日本整形外科学会
整形外科 専門医
※ 出典:researchmap(researchmap.jp/wnari) / 2026 年 1 月時点の役職。
Signature Instrument
頸椎の骨を「削る」という作業は、神経からわずか数ミリの距離で行う精密作業です。
既製のドリルでは、安全域と切削効率のバランスに満足できませんでした。
そこで成田渉は、精密医療器具メーカー 日本メディカルオーダー(新潟) に依頼し、
頸椎後方除圧専用のダイヤモンドドリルをゼロから設計・作成。
サイズ・刃形・軸長のすべてを、自身の術式(MIST-OPERA)に合わせて
オーダーメイドしました。
道具を術式に合わせるのではなく、術式に合わせて道具を作る。— 成田 渉
それが、手術を 1 時間縮め、神経を守る最短距離でした。
03 / Technique
頸椎の後方から、神経の圧迫をピンポイントで取り除く術式です。
3cm の小切開と顕微鏡、直径 3.2mm の高速ドリル。
筋肉と組織をできるだけ傷つけないことに、徹底的にこだわっています。
従来法
頸椎の後方全体を広く露出。
多数の筋肉を剥離して展開する。
10–15cm 切開長
MIST-OPERA
原因となる1椎間のみ、ピンポイントで開窓。
筋肉と棘突起を温存する。
約3cm 切開長
Principle / 原理
皮膚切開はわずか3cm。しかし、その入口からドリルを角度を変えて当てることで、
深部では椎弓全体(左右の関節・棘突起の根元)まで作業域が広がります。
「小さな入口、広い作業域」——これが MIST-OPERA の幾何学です。
作業域のひろがり
皮膚では点のような開口が、骨の高さでは椎弓を十分に覆う面になります。 筋肉を切らずに角度を変えることで成立する、独自の幾何学設計です。
01 / Entry
皮膚マーキング
消毒と覆布後、触知で正確な椎間を同定。指2本分——ここが唯一の入口です。
02 / Work
術野・ドリル当て
細い筒状の術野に、オーダーメイドのダイヤモンドドリルを差し込み、椎弓を薄く削っていきます。
03 / Release
椎弓を持ち上げる
削開した椎弓を専用プレートで開いた位置に固定し、圧迫されていた脊髄に呼吸の余地を与えます。
従来法
MIST-OPERA
※ 適応は疾患・病態により異なります。MIST-OPERA が適さないケースでは、 前方除圧固定術、後方除圧術、人工椎間板など、別の最適解を選択します。
04 / Flow
「何も分からないまま病院に行く」不安を取り除くため、
初診から復帰までの流れを、時系列でご案内します。
お近くの整形外科で MRI を撮っていただけると初診がスムーズです(必須ではありません)。紹介状は不要、画像データ(CD/DVD)があればお持ちください。
症状と経過を丁寧に伺い、手指の巧緻性・握力・反射・歩行を確認します。必要に応じて MRI・CT を追加撮影。その日のうちに「手術の必要性」「術式」「おおよその手術日」までお話しします。
服用中のお薬(特に血液をサラサラにするお薬)を共有いただきます。仕事・ご家族の予定を調整。持病がある場合は主治医の先生にご連絡します。
手術前日に入院、翌日が手術です。MIST-OPERA の場合、切開 3cm・30〜40分・出血約10cc。術後24時間だけドレーン(細い管)を留置します。多くの方が翌日にはご自身で歩いて病棟内を移動できます。
ギプスやカラーは基本的に使いません。食事・トイレ・入浴はご自身で。特別な理学療法は行わず、「普段の生活を取り戻す」こと自体が最良のリハビリです。
目安は手術から約7日。内服薬・次回外来・生活上の注意事項をお渡しします。遠方の方は、地元の先生と連携して経過観察する形も取れます。
| 入浴・シャワー | 退院後すぐ |
|---|---|
| 車の運転 | 退院後 2 週間が目安 |
| デスクワーク | 術後 2〜3 週間 |
| 立ち仕事・軽作業 | 術後 1 ヶ月〜 |
| 力仕事・重労働 | 術後 2〜3 ヶ月 |
| スポーツ | 術後 1〜3 ヶ月 |
外来受診は術後 1 ヶ月・3 ヶ月・1 年が基本です。しびれは、術後 3〜6 ヶ月かけて段階的に改善していくことが多く、一足飛びに消えるものではありません。
退院後 1〜2 週間は、無理をさせないようそっと見守ってください。小さな改善(お箸が持ちやすくなった、歩きが軽くなった)に気づいたら、ご本人に言葉で伝えてください。回復の大きな支えになります。
受診 = 手術ではありません。 まずは「自分の首が、いまどの段階にあるのか」を MRI と診察で把握する。 そこからで十分です。判断の選択肢を一緒に広げましょう。
05 / Voices
10年近く続いた左手のしびれが、手術の翌日にはほとんど消えていました。 不思議なくらい、朝の目覚めが違いました。
翌日から歩けて、1 週間で退院。2 週間でパソコン仕事に戻り、 1 ヶ月後には普通に出勤していました。
セカンドオピニオンで伺いました。データを見ながらの説明の納得感が、 それまでとは全然違いました。
※ ご本人の同意のもと、個人が特定できない形に編集して掲載しています。 効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
06 / FAQ
片側の腕・手のしびれや痛みが続く、指先の細かい動作がしにくい、歩くときにふらつく、 段差でつまずくようになった、といった症状が2〜3ヶ月以上続くときは、一度ご相談ください。
いいえ、受診=手術ではありません。診察と画像から「いまどの段階か」を把握した上で、 様子を見るのか、保存療法を続けるのか、手術を選ぶのかを一緒に決めていきます。
紹介状は必須ではありません。お近くの整形外科で MRI を撮ってお持ちいただけると、 その場でお話を進めやすくなりますが、未撮影でも当日の検査に対応します。
MIST-OPERA の場合、前日入院・翌日手術・術後7日前後で退院、あわせて約1週間が目安です。 前方除圧固定術など別術式では前後します。
一般的な目安は、デスクワーク 2〜3週間、立ち仕事・軽作業 1ヶ月〜、運転 退院後2週間〜です。 個別の状況に合わせて調整します。
もちろん可能です。できれば画像データ(CD/DVD)と、現在までの経過が分かる資料をお持ちください。 他院の方針を否定することはせず、「別の視点」として判断材料を増やすためのご相談として扱います。
全国からお越しいただいています。術後の経過観察はお住まいの地域の先生と連携する形も取れますので、 遠方を理由に諦めずにご相談ください。
しびれの改善は 術後3〜6ヶ月かけて段階的 に進むことが多く、個人差があります。 病悩期間が長いほど、残存しびれが出る可能性が高くなる傾向があります。 事前の診察で、現実的な見込みをお伝えします。
07 / Contact
手術が必要かどうかは、診察しないと分かりません。
「手術になったら怖い」「まだその段階ではないかも」——そう思っている段階こそ、
一度 MRI と診察で現状を確かめておく価値があります。
※ 診療時間外のご連絡・お問い合わせ方法は、事前に病院公式サイトをご確認ください。